さよならピアノ。
自分の1番の武器を捨てて。
大学進学と同時に、東京に出てきた僕は、大学1.2年と平凡にすごしていた。
ある日、感じたことがあった。
「自分はこのままでいいのか」
「社会のために役に立てる人なのか」
その答えは「NO」だった。
自分に今あるもので、他の男性よりもまだ優れていると思えていたものは「ピアノ」だった。
小学2-6年生まで習っていて、合唱曲くらいのレベルであれば弾けるから、弾き語りをしていって、レアキャラになろうと思っていた。
よく
「環境を変えることが大事だ」とか
「答えは自分の中にある」とかいうから、
唯一の武器かと思っていたピアノで自分をブランディングしていこうと思っていた。
3年生の12月に自分の部屋にピアノをおいて、普通のマンションから防音のマンションに引っ越した。
環境を変えて突っ走ろうと。
たくさんフォロワーを増やして、影響力を持とうと。
だけど、引っ越して4ヶ月経とうとしているが、ピアノを弾いたことは20回もなかった。
近くにピアノがあっても、弾く気になれなかった。
初対面の人との会話で
「趣味はなんですか?」と聞かれたら、
「ピアノです。家にあるんですよ。」
といっていたけれど、趣味でもなかったんだなと改めて実感した。
小学校のアルバムの将来の夢で
「ピアニストになる」
と書いていたけど、それも、その時の自分にはピアノぐらいしかないな。と思っていたからだった。
本当に心からワクワクしていることじゃなければ、人は続けることができないんだなと思う。
明確な目標がないから、モチベーションも上がらないのだと思う。
筋トレでもそうだと思う。
自分が何にワクワクするのか。
感情にしたがって行動して、自分らしさを見つけていきたい。
面白い人間に必ずなります。